野暮

こんちはっ。土曜の朝ですよ。こひくんはまだ寝ているよ。昨日「部長に怒られちった!」って言ってたから、ふて寝かもしれないね。もしくは泣き寝入り?まぁどっちでもいいですか。とりあえず12時には起こそうと思ってるよ。あと2時間だ!その間、わたしはせっせと日記を書こうと思います。よろしくお付き合いください。

さて、なにを書こうかね。近況でも書いとこうかね。我ら夫婦の近況を知りたい人がいるのかどうか謎だけど。まぁ1人ぐらいはいるか?いないか?イライザ?イコライザー?シュナイダー?オーガナイザー?なんくるないさー?ランドクルーザー?よくこういう遊びをこひくんとするよ。1時間くらいは続けられるよ。みんなもやってみよう!

あ、そうだ!そういえば、もうすぐわたしの誕生日なんだよ!忘れてた!ウソ!忘れてはいなかった!むしろこの1年そのことばっかり考えてた!毎年毎年そのことばっかり考えてる!今年はこひくんからなにがもらえるのかなぁ。ちなみに去年は土地をもらったんだったよね。このエピソードは去年の今頃あたりの日記に書いてあるから、未読の人は探して読んでみよう!探すのめんどくさーっていうわたしと同じ発想の人は「へぇ、去年は土地をもらったのかー。スゲー」と感嘆の声をあげつつスルーしよう。

ちなみにこないだこひくんから「俺は5月のうちに、すでにおまえへの誕生日プレゼントを用意してある!」と言われたんだ。「えーなになにー!?」と聞いたら「そんなことを今言うほど俺は野暮ではない!」とも言われた。気になっても今聞いちゃいけないんだって。それは野暮なんだって。野暮でもヘボでもいいから今知りたいなぁ。気になるなぁ。このままじゃ眠れなくなりそうだなぁ。
しつこくそういい続けてたら、「じゃあ質問を3つだけ受け付けてあげよう。そのかわり、YES・NOで答えられる質問だけだ!」とこひくんが言ってくれた。わたしは「ありがとう!」とお礼を言ってから、ウーンウーンと考えた。なにせ質問していいのは3回だけだ。ここは慎重にいきたい。希望としては、この3つの質問でプレゼントの正体を突き止めるところまで持っていきたい。そのためには、ひとつ質問するごとにどんどんその正体を絞り込んでいくことが大切だろう。
まず最初に思いついたのは、「それは装飾品(身につけるもの)ですか?」という質問だった。これは我ながらなかなかいい質問だ。だが、採用するにはまだはやい。なにせチャンスは3回。もっと他に、最初の質問としてふさわしいものがあるような気もする。逆に(逆か?)、金額から攻めていくってのはどうだろう。例えば「それは1万円以上しますか?」とか。だいたいの金額がわかれば、品物も想像しやすい。いやいや、でもプレゼントの金額を聞くのは失礼か。そんな質問をしたら「野暮!」と言われかねない。うむー・・・。
眉間にしわを寄せて考え込むわたしを見かねたこひくんが、こう言った。
「頭抱えてるねー。でもたぶん、みほに喜んでもらえるものだと思うよ。」
「えーっ、ホント!?」
「まぁでも、俺もいろいろ悩んだよ。候補がいくつかあったからさ。」
「へぇー!そうなのー!?」
「でも最終的にはいいプレゼント選んだと思う。」
「そっかー。そんなに悩むくらいなら、全部くれてもよかったんだよ?笑」
「YES・YES・NO。」
・・・え?なに??
「だからぁ、今の質問の答えYES・YES・NOだってば!これで質問3つ終わりねー。」


・・・・・んん!?
「ホント?」→YES 「そうなのー!?」→YES 「全部くれてもよかったんだよ?」→NO ってこと??


えーっ!!!華麗っ!!!華麗なる誘導尋問っ!!!スゴイ!!その汚さスゴイ!!



結局3つの質問からわかったことは、『わたしの喜ぶプレゼントをいくつかの候補の中から選んだ』ということと、『候補にあがったプレゼントを全部あげる気はない』ということだ。

悲しいほどに「そりゃあそうでしょう。ごもっともですね。」としか言いいようがないなぁ。と思った。