関西方面
本日も、出張先のこひくんから電話があったよ。
明日からホテル変更だってさ!やっぱりどうしてもネット使いたいんだってさ!
「朝食食べ放題はどうでもよくなったの!?」ってわたしが聞いたら、「みほぉー。そりゃあもちろん、次に予約したホテルだって朝食食べ放題だよ。決まってるじゃないか。」だって。こひくんにとって朝食食べ放題はデフォルトだったか・・・。
・・・で、そっちの様子はどうなんだい??と尋ねてみると、こひくんは「そうそうそう!ちょっと聞いてよー!」と興奮しながらこう言った。
「いやー俺すっげー驚いたよー!すっごいこと教えてあげるー?みほもきっと驚くよー!」
なんだか期待をもたせるような言い方だ。そんなに驚くようなことが出張先に!?わたしもつられて興奮しながら「なになにー!?」と聞き返した。するとこひくんはもったいぶりながらこう言った。
「あのねー・・・こっちの人たち、フッツーに『なんでやねん』って言うよ!!」
へ?・・・・・・・・・・・・・だから?
「えー!超驚かない!?社内食堂とかでフッツーに『なんでやねん』が飛び交ってるんだよ!『あきまへんわー』とか!さっすが関西だよ!」
なにを言ってるんだオマエは。と思いつつも、わたしも関西にはあまり馴染みが無いので、『なんでやねん』が飛び交う社員食堂を想像すると少し興奮した。こひくんが浮かれるのも無理はないか?と思い、「それはすごいね!」と返事をすると、こひくんは嬉しそうに「でしょー!」と言った。
だがこのあと、こひくんは今までと声のトーンを変え、怒りを含んだ口調でこう続けた。
「だから俺、超興奮しながらメシ食ってたんだよ!で、そのあと食器さげに行って、社食のおばちゃんに『ごちそうさまでした』って言ったわけ!そしたらなんとそのおばちゃんさぁ・・・・・『ありがとうございました』って言ったんだよ!?」
!!!
アカン!それはアカンでー!!
「でしょー!?そこは絶対『おおきに』だよねぇ!?俺超がっかりだよ!!もっと街をあげて、俺に関西弁を聞かせてほしかったのにさぁっ!」
二人で散々、それはがっかりだ。ありえない。最後まできちっとやってほしかった。と語り合った。
語り合いながらもわたしは、「『街をあげて聞かせろ』は言い過ぎだなぁ。街の人も、こひくんのために街をあげる気にはなれないだろうなぁ。」と思った。