未来の子

こひくんと一緒にテレビドラマを見ていたら、子供がいじめにあうシーンがあった。

将来子供ができたときのことを考えると、これはなかなかシビアな問題だ。もし子供がいじめにあったらどうしたらいいんだ。
見ているうちにだんだん心配になったわたしは、こひくんに「もし俺たちの子供が、『いじめにあってるからもう学校に行きたくないよ』と言い出したら、キミはどうするのかね。」と聞いてみた。
こひくんはウーンと唸って考え込んでから、こう答えた。
「えーっ・・・俺だったらぁ・・・たぶん、笑うと思う。」


・・・・・笑う!?なにを?っていうか、誰を?


「えーっ、わかんないけどぉ・・・なんか笑っちゃわない?いやーオマエそうきたかーみたいな。ヤッベーこの状況、親としてヤッベーみたいな。」
なにそれ。なんなの。オマエそれでいいと思ってるの。
「えー、じゃあみほだったらどうするのさ。」

え・・・わたし?
・・・・・あぁ・・・・・まぁ、確かにちょっと笑うかも。
「でしょー!絶対笑うって!『オマエ、俺たちにそんなこと言い出しちゃう?』って絶対なるもん!」
まぁ、そうだねー。そもそも笑うしかないしねぇ。『へへ・・・へへへ・・・』って笑うだろうね。
「俺は『ハハハハハ』と笑うね!」
二人で『へへへ』『ハハハ』と笑いあうんだね。
「きっとそういうことになるだろう。」
でも親が二人で笑っていたんでは、子供がかわいそうではあるまいか?
「そしたら俺は子供にも、『オマエも笑とけ笑とけ!』と言うね。」


三人で『へへへ』『ハハハ』『ムフフ』『ヤベーヤベー!』『キターッ!』『アハハハ』『ドースンダー!』『ワカンネー!』『イヒヒヒヒ』『ナンダコレー!』『コノジョウキョウヤベー!』『チョウシンコクー!』『ワハハハハー』・・・・・・。



将来産まれてくるかもしれない俺たちの子供よ。こんな問題解決能力のないお父ちゃんとお母ちゃんでごめんな。オマエはつくづくツイてない。


でもツイてないなりに、「ヤベー俺ヘンな家に生まれちゃってるし!ツイてねー!ヤベー!デモドーショモネーカラワラッチャエー!」と、オマエも笑ってくれるといいなと思う。