土地をもらう

わたしの土地ですねん。

1ヶ月も前のことで恐縮ですが、今日は、誕生日にこひくんから土地をもらって怒りが沸いたって話を書くよ。

「なにか欲しいものはあるか。」とこひくんに聞かれるたびに「土地か株か現金以外は、これといってない。」と答えていたわたし。そんなわたしに誕生日がやってきたのだから、こひくんはそれはもう悩んだことだろう。なにをあげればいいのか。どうすればわたしが喜ぶのか。必死に考えた末、この結論に至ったのだろう。俺にも買える土地があるじゃないか!


月の土地


イラネー!!!!
そんなモンなんの足しにもならんわいっ!それならちり紙1枚もらったほうが、ケツが拭ける分だけまだマシじゃっ!頼むからだれか、ロマンティックが止まらないこひくんを押さえつけてくれ!!!


・・・と言いたい気持ちをグッとこらえて、「つ、月かー。よく思いついたなぁ。すごいなぁ。すごいものもらっちゃって、なんだかどうもすいません。嬉しいなぁ。ありがとう。」と形ばかりのお礼を言うわたし。満足げにニコニコと微笑むこひくん。
まぁまぁ、いいですよ。長い人生の中で、たまには夢のような話も必要でしょーよ。人生に夢。人に愛。心に潤い。月に土地。まぁそんなドリーミンなプレゼントも悪くないわね。むしろステキよね。うん、そう。きっとそう。で、ぶっちゃけた話、月の土地っていくらぐらいするの?


「うん!6000円!」


高ーっ!!!!
やっぱこんなモンいらんわいっ!6000円あったら焼肉でも食いにいきたいわっ!夢食って生活できるかアホーッ!月の土地に二世帯住宅が建つか!?老後のジジィとババァ抱えて引っ越せると思とんかボケーッ!!6000円無駄にしないためにも、オマエひとりで月に行って墓を作り骨をうずめろ!!バカッ!!



―そう怒り狂ったあの日から、早1ヶ月。
なんだかんだで、月を見上げるたびに「あれがわたしの土地か。へへ。」とほくそ笑んでいる俺がいる。