おこづかい制

やぁ!みんな元気!わたしは元気!こひくんも元気な様子だよ!元気があるのが一番だね!元気があればなんでもできるといいね!迷わず行けよ行けばわかるともっといいね!

さてさて。今日こひくんは同僚からこんなことを聞かれたんだって!
「こひさんって、奥さんと一緒に暮らし始めたらやっぱりおこづかい制になるんですか?」
こひくんは、んーと考えてから「そうだね!今まで考えてなかったけど、たぶんそうなるんだろうね!」と答えたという。そしたらその同僚から
「えーっ超かわいそう!結婚してて羨ましいなぁと思ってたけど、ソレはやだ!ソレはかわいそ過ぎる!」
と言われたそうだ。
ほほー。人からかわいそ過ぎると言われるなんて、そりゃかわいそ過ぎるね。同情するならなんとやらってトコだね。とわたしがこひくんに言うと、こひくんは興奮しながらわたしにこう聞いてきた。
「え!?ってことはやっぱり俺おこづかい制になるの!?マジで!?」
えー・・・よくわからんけど、まぁなるんじゃないのかね?わたしも今までそんなこと考えたことなかったし、別にそうしたいってわけでもないけどね。でもたぶん、主婦はそうやってやりくりしないとだめなんじゃないの?わたしがそう答えると、こひくんはこう言った。


「やったー!」


―や、やったぁ??なんでやねん!
「俺ちょっとおこづかい制に憧れてたんだよねー!なんかいいなぁってずっと思ってたんだー!俺もさっ、おこづかいもらったら頑張ってそれでやりくりするからっ!!うわーすっげー楽しみ!!」


・・・えーなんなの。こひくんてばかなの?なんだか、人生で楽しむところを間違えてる感じだ。まぁこひくんがそれでいいのなら、なにも言うことはないけれど。



こひくんにはこのままいつまでもおこづかい制を楽しむ心意気を持ち続けてもらいたいものだなぁ。と思った。


でも、あとになって憧れと現実の差に驚いてガタガタ言い出しても遅いぜ?とも思った。