こひが街にやってきた 其の壱

5月なのに焼けすぎ。

明日から3連休なので、今日、こひくんが横浜で仕事を終えてから宇都宮にやってきた。


スーツ姿のままやってきたこひくん。おー!七五三ッ気が抜けてきたね!板についてきた!悪くないよ!その調子!わーいわーい!どーするどーするまずゴハン食べる!?じゃーうちの家族も一緒にゴハン食べに行こう!じゃーどこ行くどこ行く!?なに食べたい!?肉!?魚!?なになに!?おスシ!?よーし!じゃーちょっといいおスシ屋さん行っちゃおう!やほーい!きゃほーい!板さん、こひくんの好きなイクラじゃんじゃん出しちゃってーっ!!

そんな感じで浮かれるわたしを尻目に、こひくんはやっくん(わたしの弟)とばかりしゃべっている。なんだよバカ。わたしだっていっぱいしゃべりたいのに。わたしとしゃべるほうがタメになるはずだよ?そんなチビとしゃべったってなんの得にもならないよ?
ドラクエのね、あそこは…だよ!」
「えーマジで!?やっくんさすがー!サンキュー!」
…あ、そう。いいこと教えてもらってよかったね。得したね。ふんだ。あ、板さんもうこのイクラ下げちゃって。あとオシボリひとつ。涙を拭くための。ぐすんぐすん。

その後、家に帰ってからこひくんに「やっくんとしゃべるのがそんなに楽しいかね。」と嫌味をお見舞いしてやったところ、こひくんはこう答えた。
「やっくん超楽しいよー。すげー面白い!だって、『最近どう?』って聞いたら、『最近?最近のオイラは子供じみた反抗期だね。』って答えてたよ!」



あぁ、まぁ、確かにちょっと面白いねと思った。

『最近どう?』と聞かれて『どうって…別にどってことないけど。』とか答えてるようじゃダメなんだねとも思った。
これからは、やっくんを手本に頑張りたい。やっくんを手本に…
なんだか悲しくなってくるな。あんなコーヒー豆みたいなヤツを手本にするのかと思うと。