初任給

今日はこひくんのお給料日だ!やったー!ご苦労さん!偉いぞ!よく頑張った!よーしよしよしよしよし。角砂糖をあげよう。2コあげよう。

もらったお給料の半分以上を、わたしの口座に振り込んだと言うこひくん。
なんつー偉い旦那さんだろうね!こりゃ驚くね!偉いね!よーしよしよしよしよし。さっそく全額おろして、友達とパーッと飲みにでもいったろかーい!わーお!おまえらもついてこーい!ウソ!ちゃんと貯金しますよっ。貯金しないと新生活が始められないんだよっ。冷蔵庫がないんだよっ。誰か至急送っておくれよっ。野菜が縦に入るやつに注目しているよっ。13万もするよっ。わーお!

半分以上わたしの口座に振り込んだにも関わらず、残った半分の中からさらにいくらかを、実家のご両親に送りつけてやったとも言っていたよ。んもーこの子ったらホント、なんつー偉い旦那さんだろ(中略)よーしよしよしよしよし。いやー、涙なしには語れない話だね。感動したね。おとうさんおかあさん、こひくんはこんなに立派に育ちました。(育ちました。)そして今日、巣立ちます。(巣立ちます。)


初任給が相当嬉しいらしく、こひくんはとても浮かれていた。浮かれるサマが子供のように無邪気で、とても微笑ましいなぁと思った。

でもそのあと、無邪気な感じのままで「俺浮かれすぎて、間違って一万円の肉を食べちゃった!えへへ」とか言い出して、なんたることかと、わなわなした気持ちにもなった。


『間違って』ってオマエ、故意に間違うのは間違うとは言わねーぜ?