無駄遣い
なんだかどっかからチョロチョロ音がするなぁと思ったら、風呂場の水が出しっぱなしだった。
「おい!コラ!風呂の水出しっぱなしじゃないか!どあほ!」とこひくんを怒鳴りつけると、こひくんは「え!う、うそ!マジで!?ごめん!!」と謝ってきた。
ごめんじゃないよまったく!この穀潰し!水を無駄にするやつは3日間水分一切取るなバカ!
・・・だが、よく考えたら最後に風呂に入ったのはわたしだった。
こひくんもすぐそのことに気付き、「ちょっとちょっと!俺じゃなくてみほじゃん!もうっ!すぐ人のせいにするんだからっ!」と、さっきとはうってかわって強気の姿勢でわたしを責め始めた。
あーあーはいはい。わたしが悪うございましたよっ!今止めますよっ!
「まったくー、気をつけないとダメだよー!」
うるさいな、オマエまだ言うか!もう止めたんだからいいじゃないのさ!ブチブチ言ったって流れた水は戻ってこないんだよ!?だからもう忘れちゃいな!全部ない話!水に流せ!
―水道だけに!!
・・・うまいっ!うまいこと言っちゃった!わたしは天才か!?
よし、じゃあ、うまいこと言ったからこの話はもういいね?丸くおさまったね?今、水はわたしがしっかり止めましたから!ね?問題ないね?よし、それじゃ、もう二度とこの話はするなよ?
そんなこんなで、全部なかったことにして就寝。
そんで朝起きて、風呂場の電気がつけっぱなしだったことに気付いたときは、ひっくり返った。愕然とした。・・・こひくんが。
ほんと悪いと思ってる!ごめんなさい!すいません!
まぁでも、そんな細かいことはもういいじゃん!つまんないことは忘れてパッと明るく行こうよ!
―電気だけに!!
・・・やべー!やっぱ天才だ!