洗濯物

今朝はこひくんが洗濯物を干した。

そして夕方、わたしがその洗濯物をとりこもうとしたら、干してあった洗濯物のうちの5分の2がなくなっていた。
最近ずっと、風の強い日が続いている。どうやら風に飛ばされたらしい。
下を見ると、その5分の2の洗濯物が見事に散乱していた。


うわー上から見ると、地面がすっげーカラフルで綺麗だー・・・


とか言ってる場合じゃない。急いで下まで拾いに走った。
そこで驚きの事実発覚。
散乱している洗濯物は、すべてわたしの服だった。


我慢強いわたしも、ようやくここでフツフツと怒りが沸いてきた。
何日か前から強風の日が続いているが、わたしが干したときに風で飛ばされたことなど1度もない。しかも、わたしの洗濯物だけとは・・・アイツどういう干し方してんだ?


その後帰ってきたこひくんに早速、嫌味を一発お見舞いしてやった。
「問題を出します。女が干したときは一度も風に飛ばされたことのない洗濯物が、男が干した日だけ、5分の2も風に飛ばされていたよ。さて、この話で悪いのは誰でしょう?」
こひくんはしばし考え込んだあと、急に「あっ!ひらめいた!」というような顔をして、笑顔でこう答えた。


「わかった!風だ!!風が悪い!!」



―おまえみたいな強風ひとつにも対抗できない人間は、一生野ざらしで生きるがよい。と思った。