アイ・スクリーム

今日は牧場しぼり

こひくんはアイスが大好きだ。
毎度毎度スーパーで5個くらいまとめて買っては、「アイスはすごいよね!!スーパーだと一個100円もしないで買えるんだよ!?なのにすごく食べでがあって、すごくおいしいんだよ!?アイスはえらいね!アイスは偉大だよ!」と感嘆の声をあげている。
(この必要以上とも思える感嘆の声は、わたしに対して「ねっ!?ねっ!?だから買っていいよね!?」とお許しを求めるためのものだと思われる。)


そして、晩ご飯のあと必ずわたしに「アイス食べない?」と聞いてくる。
今日わたしは晩ご飯でおなかいっぱいになっていたので、「いらないよ。こひくんひとりで食べていいよ。」と答えた。
こひくんは「えーっ!ひとりでー!?やだーやだー気がひけるぅ!」と言いながらも冷凍庫からアイスを取り出し食べ始めた。


さて、ここからが問題だ。
「いらないよ」とさっき言ったにも関わらず、こひくんはわたしの口元にもアイスを運んでくるのだ。
仕方ないので、一口食べて「ありがとう。もういらないよ。」と答える。
するとこひくんは「うん!」と満足そうに微笑んで自分も一口食べてから、なんとまたわたしの口元にひとさじのアイスを持ってくる。
仕方ないのでまた食べて「ありがとう。でももう本当にいらないからね。わたしのことは気にしないでひとりでお食べ。」と声をかける。
ニコニコと「うん!」と答えて自分も一口食べ、そしてまたわたしの口元にアイスを…(以後数回繰り返し)


…っておまえ、いい加減にしろよ!ゲップが出るわっ!さっきからいらねーっつってんだろ!


そしたらこひくんはニコニコ笑いながらこう言った。
「うん!いらないだろうなーっていうのはわかってたんだけど、いらないと言う人間に何口くらいまで食べさせられるものか、実験してみたのっ!」


えーーーっっっ
わたし知らん間に被験者になってた!!ビックリした!!
実験結果は6口だった!!わたし6口食べてた!!

この実験、なにかの役にたつんですか…?