肉

こひくんとスーパーに行ったら、こひくんが肉ばっか買おうとするんだよ。
「スペアリブ食べたくない?」とか「鶏肉は常備だよね!」とか「ステーキ肉が安い安い!!」とか言って、ボンボコボンボコかごに入れるわけ。生肉を。
言っとくけど、さっきどこぞの店でハンバーグ食べたばっかだからね。昨日は焼肉食ってるしね。
オマエ、どんだけ肉への欲求が強いねん。だから太るねん。


わたし、こひくんのヒジのあたりを引っ張って「もう肉はいいじゃん」って呟いたよ。
そしたらこひくんはこう言った。
「えーっ!みほこないだ肉食べたい肉食べたいって騒いでたじゃーん!!」


うん、確かに。・・・って、いやいやいやいや!だからぁっ!!
昨日と今日食べたじゃん!!焼肉とハンバーグ食ってるじゃんか!どっちも肉だろ!?それでもういいんだよ!もう満たされてるんだよ!肉はもういいからサッパリしたもん食わせろYO!
思わずわたし、叫んだよ。
「昨日と今日で肉欲は満たしたからもういいのっ!!もう勘弁してっ!!」


「みほはいやらしいなぁ。クリスマスの日に、そんなことデカイ声で言うなんて。」
わたしが自分の犯した過ちに気づいたのは、こひくんにそう突っ込まれてからだったよ。


今日のこの出来事からわかったこと。
スーパーで『肉への欲求』を縮めて言うのはやめよう。
まわりのおばさんから「あらあらまぁまぁ、いくらクリスマスだからって・・・まったく今の若い子は・・・」って目で見られないようにしよう。