○○んこ

わたしの旧姓は二文字の姓だ。名前はみほなので、フルネームで計4文字。○○ミホ。はっきり言ってしょっぱい名前だ。


学生の頃は、友達から普通にフルネームで呼ばれることも多かった。
「○○ミホー明日ひまー?」
「今日○○ミホんち遊び行っていいー?」
ヤマグチーとかヒラハターとか言うのと労力は一緒なのだから仕方ないかもしれない。でも、公共の場ででかい声でフルネームを呼ばれるのはなかなか恥ずかしいものだ。
もうちょっとなんとかなりませんかね?と友達にお願いすると、
「じゃあ(雪ん子のイントネーションで)○○んこ。」
と苗字に「んこ」を付ける、というステキなあだ名をもらった。


それから早幾年。
ついにわたしは、結婚によって苗字が変わるという念願の事態に恵まれた。
友達に「こひくんと結婚することになった。」と伝えると、友達は
「こひくんと結婚するなら、これからはこひんこだね!おめでとう!」
と祝いの言葉を返してくれた。

こうしてわたしは現在、多くの友達から「こひんこ」と呼ばれるようになった。


「こひんこご無沙汰ー!元気してるー!?最近なかなかこひんこに会えないからサミシイよー!ところでこひんこ、子供はまだ作んないの??」
なぁんて。



こひくんが越智くんとかじゃなくてホントよかったって思ってる。

「○○んこご無沙汰ー!元気してるー!?最近なかなか○○んこに会えないからサミシイよー!ところで○○んこ、子供はまだ作んないの??」
とかね。