トイレの鍵

こひくんが毎回トイレの鍵をかけることに、わたしは少々不満があった。
部屋にいればトイレに入る様子は見えるので、入っているのに気付かずにガチャっと開けちゃって「あ、すいません!入ってましたか!」というようなことになどなるわけないのだ。なのになぜ鍵をかける必要があるのか。わざわざ鍵をかけるってことは、なにかい?わたしが覗くかもしれないとでも言うんかい!?おっまえ、自意識過剰もいいとこだぞ!なめんな!だーれがおまえの下半身やら汚物など拝みたいもんか!!

と、こひくんに文句を言ったら
「でも…みほなら覗きかねないし…」
とか言い出した。おいおいおいおい!マジでブチギレ5秒前だ。ふざけんな。見ねー。見たかねー。なにか?おまえはそんなに自分の体内から排出されるモノに自信があんのか?みんなが見たがってるとでも思ってんのか!?
「えーっ、そういうんじゃないけどー…えーじゃあわかったよ!これからは鍵かけないよ!…えーっでも…やっぱりぃー…ごめん!百歩譲って、うんこのときだけは鍵かけさせてよ!なんか心もとないねん!怖いねん!」




えーっ、いいけどさぁ。じゃあ、鍵の音がしたら100%うんこしてるってこと?そういう認識でいいの?

大きなお世話だけど、そっちのほうが恥ずかしくない?