苦情を言う

二人でごはんを食べに近所のファミレスに行った。


こひくんが「野菜がいっぱい入ってるものが食べたい」と言うので、わたしは「ならばこれなんてどう?」と、メニューの中から『ハンバーグと野菜の和風グリル』(野菜炒めのようなものの上にハンバーグが載っている:イラスト参照)というのを薦めてみた。するとこひくんは、
「そういえば以前ここでコレを食べたが、このメニューの写真よりも野菜の量がものすごく少なくて、とても腹が立ったんだっだ!」
と思い出し怒りを始めた。そして、
「そのときは泣き寝入りしてしまったから、今日コレをもう一回頼んで、また野菜が少なかったら今度こそ文句を言ってやろう。」
と言い出した。


わたしは揉め事が嫌いなので、正直「げー」と思った。写真より野菜が少ないってわかってるんだから、頼まなければいいじゃん。文句をつけるためにわざわざ頼むなんてナンセンス。


そしたらこひくんはこう言った。
「もしかしたらこないだだけ、なにかの間違いで野菜が少なかったのかもしれないじゃないか!だからもう一回頼んで確認するんだ!それで少なかったら文句を言ったっていいだろうが!」


こひくんの怒りはおさまらない。



彼は『ハンバーグと野菜の和風グリル』を口にすることができるのか!
彼女は揉め事を阻止することができるのか!
我々の運命やいかに!


次回『それは言わない約束よ?』に続く。