雪の日
スーパーなどへの買い出しはいつも、こひくんと二人で行っている。
今日も二人で行くつもりだったのだが、こひくんが
「外はとても寒いし、雪が積もってたり道が凍ってたりして危ないと思うから、俺一人で行ってくる。みほは留守番してて。」
と言い出した。
「危ないというなら、こひくん一人で行ったって危ないのは変わらないじゃないか。」
とわたしが言うと、こひくんは
「それはそうだけど、でもみほにもしものことがあったら困る。」
と答えた。
確かに、外は寒いし出掛けるのは億劫だ。
しかも、こひくんがそこまで言ってくれるなら・・・。
「それじゃあ・・・」とお言葉に甘えて、一人出掛けてゆくこひくんを玄関で見送ることにした。
だが、一人で家で留守番をしているうちに、わたしは段々不安になって、後悔の念が押し寄せてきた。
あぁ、こひくん。そっちはどうだい?元気にしてるかい?あぁ・・・
やっぱり一緒に行けばよかった・・・。
あぁ・・・じゃないと、お菓子が選べない。