スタンド2

こひくんがピーマンの肉詰めを作っていた。
焼いているときにピーマンが縮んで反り返ったらしく、肉がポンッとなって大層ショックを受けたようだ。ずっと「ちくしょー」と言っている。
どうしたらうまく焼けるのだ、どうしたらポンッとならずに済むのだ、とぶつぶつぶつぶつうるさいので、
「それはわたしのスタンドだから、どうやっても阻止するのはムリだ」
と言ってやった。
それを聞いたこひくんは、
「えーっ!俺のスタンドより強いじゃんっ!精神的ショックを与えるスタンドだね!?」
と、ひどく怯えた目をした。


つまりこういうことだ。
『いきなり二番出汁が取れるスタンド』<『ピーマンを焼いているときに縮ませて反り返らせ相手に精神的ショックを与えるスタンド』


強い弱い以前に、戦いにもならない。